- ツバメを見ましたよ
- 2012.04.01 Sunday
- category: 自然
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春を告げる鳥、ツバメさんを見ました。
今年はちょっと早い方かな?と思い、本当に早いのかを確認してみました。
「H.Hiraizumi's BirdingPage」によれば、横浜の場合、初見が平年は4/8、最早で3/24、最遅で5/4。ということは、やっぱり今年は早めですね。
このページを見ると、2010年は4/27。だいぶ遅かったことが分かります。
僕は15年くらい前から日本野鳥の会の会員でもあるので、毎月、機関誌の「野鳥」が届くのですが、今月号に同封されていた寄付の依頼(ツバメのピンバッジを1個1000円で買って!というもの)を見てちょっとショックを受けました。
それによると、ツバメの数は全国的に減少していて、40年前の半分まで減ってしまったとのこと。原因は餌場としている水田や耕作地の減少と、巣作りの場所としていた日本家屋が減ってしまったこと。昨年の東日本大震災により、東北地方の水田が広範囲で荒廃していることも懸念材料として挙がっていました。
スズメさんもだいぶ減っていることが問題になっていましたが、ツバメさんも減っているんですね。折しも、僕が住んでいる目の前に水田があったのですが、3年ほど前だったか、干拓されて、今年、住宅地にするために造成中です。カエルが大合唱していて夏はうるさい!と思っていたものですが、時折、コサギ(いわゆるシロサギと言われているもの)やカモが舞い降りてきては僕を喜ばせてくれたものです。そんな光景が今後見られなくなるだけでなく、そうか、うちの近くにはもうツバメさんも来なくなっちゃうかもしれないな、と思い当たり、ショックを受けたのです。
良い機会なので、「日本野鳥の会」のことについて、軽く説明しておこうかと思います。
一時期、NHKの紅白歌合戦で双眼鏡とカウンターを持って人間集計器と化した集団がいましたが、あれはですね、ごく一部の行為であって、凄く誤解をされるようになってしまいました。それで、今は番組に出なくなったのですが。
普段、何をやっているかというと、野鳥の棲息環境である自然保護をしている団体です。「野の鳥は野に」というのが設立時の言葉で、要すると店頭で普通に売買されていた野鳥を自然に帰しましょうとか、密漁や狩猟で不当に扱われていた野鳥を守るという所が出発点だったのですが、日本が経済発展をしたために、その棲息環境が減っていくことが直接の驚異になったことで、そういう方向で活動しているわけですね。それで、実際にどのくらい棲息環境の変化が個体数に影響しているかの影響調査を定点観測するのに、あのカウンターを使った調査をしていて、それできっとイイ宣伝になると当時の広報が考えたのでしょうね…。(^_^;)
確かに知名度は上がりましたが、無駄な誤解を受けたために結局は撤退しているので、なんだかなぁと思います。
で、例えば、調査によって明らかにした絶滅危惧種の棲息する周辺の土地を寄付金を使って買い取り野鳥保護区にして、それを会費などでレンジャーを常駐させて運営する、というようなことをしています。日本野鳥の会の広報情報によれば、北海道東部のタンチョウの営巣する湿原、シマフクロウの生息する森林、青森県のオオセッカの生息地、沖縄県やんばる地方のノグチゲラの生息地、岩手県盛岡市のイヌワシの生息地等、33ヶ所、2938.9ヘクタールを買い取り等により確保しているそうです。この面積は、山手線内側の47%の大きさに相当するとのこと。僕は今のところ独り身なので、僕が所有する財産の全部は老い先短い母には不要だろうから、もし僕が先に死んだ場合には、半分はアンタにあげるけれど、半分は野鳥保護区の設立目的で日本野鳥の会に寄付して欲しいと伝えてあります。もしそうなったら「落合野鳥保護区」というのが日本のどこかにできます(笑)。寄付者の名前が付くので。
バブル崩壊以降、会員は徐々に減少していて、色々と経費削減もしているのですが財政的に厳しいとも聞いています。ですので、自然に興味の有る方はぜひ入会してくださいませんか。年会費5000円で、カラーページを含む会報も送られてきて鳥と自然に詳しくなれますし、会員証で各種施設で割引も受けられます。それにその会費(会報代を除いた分)が自然保護にも役立ちます。僕は倍額を払う個人特別会員に登録しています(10000円以上からは税額控除対象となります)。
→「日本野鳥の会」HP - comments(0), trackbacks(0), - -
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- スズメのお宿
- 2009.05.23 Saturday
- category: 自然
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マイクリピーからのツヨ〜イ要望で、ず〜と秘密にしておきたかった(笑)スズメさん(や小鳥)と仲良くなる方法について簡単にご説明いたします。
スズメさんと仲良くなる方法はいくつかあるのですが、どの鳥も意外と困っているのが水飲み場と入浴場所なんです。
水飲み場の条件として相応しいのは「新鮮」な水がいつでも手に入る「川」です。ですが護岸工事がされたような川は両脇が急過ぎて足場がありません。ですから足場のある緩やかな土の岸辺のある小川を好みます。川がない所でも鳥はいます。彼らの水飲み場は?水たまりです。新鮮ではないので病気になる可能性もありますが…背に腹は替えられません。仕方なく飲みます。雨上がりの水たまりで水をすする小鳥を見たことはありませんか?雨でできた水たまりはわりと新鮮で好まれます。川には及びませんが…。都市部では公園の噴水なんかも水飲み場として相応しいのですが…安全な足場がありませんので、「小」鳥は敬遠します。カラスのような大型の鳥は普通に飲みますけれどね。
もう一つの「入浴場所」の方ですが、どんな鳥も基本的には「入浴」します。だいたいの鳥は「水」浴です。水浴は水を飲むことよりもさらに難しい条件を必要とします。足をついた状態で水を浴びられることです。水鳥を除けば多くの鳥は足が付かないことを極端に怖がります。ですから、川でも「浅瀬」が必要なのです。公園の噴水がこの条件に相応しくない理由はこの「浅瀬」がないためです。
というわけで、小鳥であるスズメさんと仲良くなるためには、この水飲み場兼水浴場を用意すれば良いのです。水深はそれほど重要ではありません。深い場合はこの解説写真のように金魚用の玉石なんかをひけば良いのです。ただし、ただ均一にひくと、水は蒸発しますから…雨水とか一週間に一度程度の補充しかする気がない場合には、深さが勝手に調整可能なように、この写真のように偏らせて斜面を作っておきます。そうすれば、水を怖がる小鳥さんも「ちょっとダケよ〜♪」と冒険心で降りてみて、あら大丈夫だわ、「では失礼してひとつお風呂を借りてみようかしら?」となるわけです。そうは言っても最初は水飲み場としてしか使ってもらえないと思いますが。鳥は警戒心のとても強い動物ですから、場合によっては気づいても1ヶ月くらいは無視されるかもしれません。ただし、一度信頼感が生まれれば、毎日来るようになります。最初の一回が勝負なのです。あ、猫は近くにいてはダメですよ。ベランダはそういう意味でも鳥にとって都合の良い場所です。
そして、この写真にはもう一つ何も植えていない「土」があります。これを一緒に見せているのにも理由はあります。鳥の入浴は基本的には「水浴」です。ところが一部の鳥の中には羽根についた寄生虫などを取るために水以外も浴びます。カラスの場合は煙突で「煙」を浴びます。スズメさんの場合は…「砂」なのです。うちで砂浴びをするようになったのは、たまたま枯れた鉢があって、中身を抜いていたら土の表面がすっかり乾燥して砂のような状態になっており、そこにちょうど身体を収まるくらいのくぼみがあったものですから、「これはいいや」と思ったかスズメさんが砂浴びを始めたのです。隣にまだ植えてあるコンテナでも始めてしまいましたので、さすがにそれは私も困る…ということで、用意することにしたのが写真にある「砂場」です。園芸をしていると数年すると土が崩れてきて何かを植えるには適さない土が生じます。そういう使えない土をフルイにかけて細かい土だけ取り出して、それを砂場として使っています。水はけも良いですので雨が降ってもわりと乾きやすいですし、スズメさんも大満足で、次から次へと浴びていきます。時には争いさえもおきます。ちょっと待っていれば良いだけなのに…。
そして!こういうのを用意していると、スズメさんが安心だったら、私もちょっと…と、メジロとかシジュウカラとかヒヨドリとかが浴びに来るようになるのです。
間近に小鳥を観察したいという方は、エサも大事なのですが、エサは冬場でもない限り(スズメの場合は)結構ありますので(そうでなければ育ちません)、それよりは普段から困っているお風呂を用意されると、仲良しになれますよ〜。エサと違い生態系にも影響を与えません。あんまり良さそうなお風呂ができたら、私もお伺いしてしまうかも〜♡
お約束の入浴サービスカット(笑) - comments(0), trackbacks(0), - -
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