お城に泊まる/ラ・ヴェルリーの休日 | 風景写真家 落合勝博 ゆるブログ
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お城に泊まる/ラ・ヴェルリーの休日
category: 旅行ガイド
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    今回のフランス旅行には二つの目玉があり、一つがモンサンミッシェルで、もう一つが今回ご紹介するラ・ヴェルリー城(Chateau de La Verrerie/シャトー・ド・ラ・ヴェルリー)なのでした。「地球の歩き方(フランス)」で見つけたお城ですが、情報が少ないため、インターネットから検索されることも想定し、こちらも日本人旅行者向けにしっかりと記録を残しておこうと思います。

    霧に浮かぶ幻想的な夜明けのシャトー・ド・ラ・ヴェルリー
    霧に浮かぶ幻想的な夜明け


    ラ・ヴェルリー城の泊まり方

    シャトー・ド・ラ・ヴェルリー外観このお城の良い所は、見ているだけでも美しいのですが、ホテルとして一般にも開放されていることです。もちろんお城のオーナーも住んでいるのですが、そのお城にゲストとして宿泊することが可能なのです。ここに泊まりながら、お城を中心とした公園地区をゆっくりと楽しみつつ、優雅な休暇を過ごせば、心身共にリフレッシュして帰国することができるでしょう。とにかく素晴らしい所でした。いつかまた泊まりたいです。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの中庭と客室さて、その予約方法です。「地球の歩き方」には10%割引特典があるようなことが書いてあるのですが、同時に宣伝されているのが「シャトー&ホテル・コレクション」という代理店。この宣伝方法がくせ者で、実はシャトー&ホテル・コレクションを介して予約すると割引特典はありません!まぁ日本語かつメールでことが済みますので便利ではあります。普通に考えれば、お金を取るか時間を取るかということになりますが…実はこのお城には笑顔の素敵な日本人女性「渡辺さん」が城主の右腕としてフロント 兼 広報 兼 接客 兼 お城の管理などなどをきりもりしています。写真は中庭で上部が客室。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリー 160ユーロのツインルームということは…実は日本語でも直接予約可能ということなのです。これを知っていれば、一泊160ユーロ(写真のツインルーム)×2泊×10%=32ユーロの節約ができたのですが、ホテルが自分で持っているページを見つけられず、さすがにそんなことまでは行くまで分かりませんでした。とにかく日本では知名度がありませんからね…。orz


    お城について

    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの客室入口にある城の由来の壁画ロワール側上流域にあるこのお城は、500年以上の歴史があります。その由来は客室入口前の壁画にもなっているのですが、イングランドとの百年戦争まで遡ります。劣勢に立たされたフランスは、現在の国土の半分程度まで縮小してしまいました。そこから現在のフランスの領地を確立していく過程で英雄の一人として有名になったのが、かのジャンヌ・ダルクです。さすがに大規模な戦争でしたし、現在のフランスの姿を形作る戦争でもありましたので、有名な英雄の陰に隠れてはおりますが、たくさんの英雄が生まれました。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの正面入口その一人が、この城が建つ領地を支配した、ジョン・スチュアートでした。彼はスコットランドから15000人の兵士を連れてフランスを助けました。その功により、この領地をもらいました。お城はその孫の代に建てられました。最初に建てられたのは現在は修復中のチャペルの辺りとされています。現在の姿になるまでには何度かの拡張工事が行われていて、現在客室として開放されているのは最後の拡張工事の際に追加された部分とのことです。写真は正面から見たお城の外観。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの24時間利用可能なゲスト用サロン客室は全部で12。スイートルームは天蓋付きのようですが、そちらはさすがに1泊300ユーロクラス。チャペルもありますので結婚式も挙げられます。新婚さんが使うには良いお部屋でしょうが、さすがにただの旅行者の私にはかなり予算オーバー気味の料金です。というわけで私が泊まったのは1泊160ユーロの部屋でした。今のオーナーの叔父が訪ねてくる時に使用していた部屋だとか。部屋には鍵がないのですが、今まで盗難被害は無いそうです。せちがらいパリとは大違いですね。:-)


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーのゲスト用玄関内部他にゲストに立ち入りが許されているのは、玄関(左の写真)、受付、朝食用部屋、図書館(小)、サロンです。他にも部屋はあるのですが、そちらはツアー用とオーナーの住居用としての利用スペースとなっていてゲストは立ち入ることができません。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーのツアーツアーは、一般客向けに1時間おきに催されていて、お城の中を役者さんが芝居仕立てで案内してくれます。古いふる〜い本物の図書館、貴重なパイプのコレクションが飾られた居間、熊殺し"bear slayer"が飾られたビリヤード・ルームには人が入る籠もあります。最後はダイニング・ルームで終わりです。案内はフランス語ですが、英語のパンフレットを買うこともできます。ちなみにゲストは全部無料です。パンフは本当はゲストでも有料だったのかもしれませんが好意でいただけました。さすが日本人は気が利いていますね。


    食事について

    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーにある一つ星レストラン朝食はお城の中の朝食用部屋で。昼と夜はお城の外にある一般客も利用可能なレストランで頂くことになります。なかなかの味です。が、味には料金が伴います。ここはドレスコードこそありませんが、結構まともなレストラン。ディナー料金はお一人様40〜50ユーロをみておく必要があります。お昼料金というものはありませんが、オムレツとかもありますので、お昼は20〜30ユーロ程度でしょうか。フランスって食事代が高い国です。確かに美味しいのですが。


    パリから借りてきたベンツAクラス(AT車)ゲスト用の駐車場はこのレストラン前の駐車場を利用します。荷物は中庭で一度降ろしてからこちらに車を持ってきた方が良いでしょうね。
    これが借りていたレンタカーなのですが、一応ベンツです。だから高いというわけでもないのですが、ベンツも色々ということですね…。


    公園について

    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの公園入口このお城の周囲は、公園として一般に開放されています。門はありませんので自由に出入りできます。駐車場はレストランにしかありません。公園だけでも40haぐらいあるそうです。現在の領地は1700haと伺いましたが、これは東京ドーム363個に相当します。どのくらい広いのか見当が付きませんね…。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの地図これが入口にある公園の地図です。お城の前に大きな湖がありますが、森や原っぱ等もあります。この地図をよく見ると、ケモノの姿が描かれていますよね。鹿、猪、ウサギ、馬、キジ、ウズラ(?)等が描かれています。私もキジを2度ほどみかけました。馬は野生ではなくて、オーナーのものです。
    トイレはお城の正面入口脇にあるブティックとレストラン内にしかないようです。観光のみの一般客として来訪する場合には朝は使える所がありませんのでブティックが開く11時前あたりにいらっしゃった方がよろしいでしょう。この周囲にもコンビニなんていう便利なものはありませんし、そういう意味では不便な所です。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリー周囲の菜の花畑公園の周囲には菜の花畑が広がります。これは入口の外側にあった菜の花畑。フランスを旅してみて気づいたことは菜の花畑が多いということ。もちろん日本とは違い観光用ではありません。実用として採取しているのです。農業国ですね〜。一つ一つが何十haもあるような規模なんですよ。フリーウェイ(高速道路)を流していても次から次へと黄色い平野が広がって目を楽しませてくれます。隣に座っていればさらに楽しめるんですけれどね〜。:-o


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの入口脇の道路からの霧の夜明けこのお城の醍醐味はなんといっても、湖を前景にしたお城の眺めです。眠い目をこすりながら朝早く起きて散歩をすれば、森に入っていかなくても、道路脇から楽々と朝靄に包まれる幻想的なお城の光景を目にすることができます。この辺からでしたら虫に刺される心配もあまりないでしょうし、ハイヒールでも大丈夫です。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの夜明け前静まりかえった水面に、霧が湧き出す光景は、森の中に入って見る方がさらに幻想的。ただし、明るくなってきているとはいえ森の中には、鳥や獣の声が響き渡ります。女性一人だと少し怖いかもしれませんね。とはいえ宿泊は1人ではワリに合いませんので来る時は一人ということはなさそうです。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの公園内の美しい森城を抜きにしても、森の中で迎える朝は気持ちが良いものです。マイナスイオンが目に見えそうです。すがすがしい気持ちになれます。朝、ちょっと早起きするだけで良いのです。散策した後に朝食をとれば素晴らしい一日が始まりますよ。


    シャトー・ド・ラ・ヴェルリーの公園内の木々この公園内の森は、道はあまりよくありませんが、間伐がされているのか適度に爽やかで、躍動感のある樹が多く生命感にあふれています。実際に生命(ケモノ)もあふれているのですが(笑)。この森を歩いているだけでも元気になります。


    ケモノを狩るための罠「DANGER」と書いてあります。書いて無くても危険だと分かりますが(笑)。卵がしかけてありますね。イノシシって卵を食べたりするのでしょうかね〜。番号が振ってありました。それだけ森の中にはしかけられているということです。凄い数です。


    トーテムポール十字架に見えるモノなのですが、レリーフが彫ってあります。ただのトーテムポールなのかも。森を抜けた先にある所で見かけました。バギー(レンタル)の通り道のようですが…。


    小川のせせらぎちょっと人が入らないような場所に分け入ってみました。川の音が聞こえたもので。そこに見たのは奥入瀬のような風景。う〜ん、清涼な空気が流れていますね。蚊にはたくさん刺されましたけれど。


    湖につながれたボートお城の前にある湖には、ゲストが使えるボートが用意されています。でもね、渡辺さん。自由に使って良いとおっしゃられても…ボートの中に雨水がたまっていますし、オールがないんです。これでどうやって漕げと…。敷地が大きいのでこういう細かい所に気が回らないらしく、これを読まれているあなたが行く時には使えると良いですね。せめて写真だけでもと思い撮ってきました。


    領主の馬城主の馬です。馬で狩りをするそうです。他に2頭いるそうですが、ここは彼(彼女?)の専用放牧場です。一応レジャーは色々あります。乗馬、(さきほどの)ボート、荒れ地を行くバギー、他にも熱気球もあるらしいのですが、私には見つけられませんでした。とにかく広くて。


    小川とシャトー・ド・ラ・ヴェルリー湖に注ぐ小川です。この元を辿ってみましたが、公園を横切ってさらに外から引かれていました。どうやら本物を引いたようです。引いたのは人工的だとしても。そしてこの川を前景にお城を写すこともできます。修復中のチャペル尖塔を隠せる角度が少なくて、そこが今回は残念だったのですが、モン・サン・ミッシェルの堆積土がなくなったらまた行きたいと思いますので、またその時に寄れたらいいなぁ。


    夕日に輝くシャトー・ド・ラ・ヴェルリー
    夕日に輝くシャトー・ド・ラ・ヴェルリー


    さて、このお城のガイドも最後のカットとなりました。このお城に来た日に確認したのは方位磁石。ここは朝日は微妙に逆光になり、西日で順光になります。この日は前日のリサーチ結果に基づき、夕日に少し粘ってみました。もう最後ですし、天気はご覧の通りそれほど良いというわけでもなく、ずっと雲の中に太陽は潜ってしまっていたのですが、もうダメかな〜という最後の最後、夕方8時頃になってようやく最後のワンチャンスを得たのでした。


    以上、このお城の魅力を日本の皆様にご紹介したいと思い、写真で構成しました。このような宿泊可能なお城はフランスにはたくさんあります。次はあなたがお城に泊まる番です。私だって、また5年か10年経った頃にでも行くつもりですけれどね〜。:-)

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