モンサンミッシェル・ツアー | 風景写真家 落合勝博 ゆるブログ
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モンサンミッシェル・ツアー
category: 旅行ガイド
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    前回の「モンサンミッシェル個人旅行ガイド」は実際に撮る人のためのノートでしたが、今回はなかなか見に行けない人のためのものです。つまり少しばかりですがこの島についてツアーガイドを務めさせていただきます。その割には今思えばいくつか抜けている写真があるのですが、その点はいつか行ってみてのお楽しみということで。

    さて、では私と共にモンサンミッシェルに旅立ちましょう!

    モンサンミッシェルの夜明け朝、ご飯も食べずに、まずは一路モンサンミッシェルに!フランスの日の出は遅いのです。サマータイムがあるため、現在の時差は日本マイナス7時間。今は朝の6:30です。朝寝坊さんでも日の出に間に合う時間ですよ〜。まずは厳かな朝の空気を吸う所から一日は始まります。


    モンサンミッシェルの夜明け「覚醒」そして朝7時を迎える頃、太陽が昇り、暖められた大気で雲が大きく動き始めます。爽やかな朝ですね。パリやレンヌから日帰りでバスツアー(パリ発日本語ガイド付きで2万円前後)に参加する方法もありますが、中を見るだけならばともかく外の空気を味わいたい我々風景写真愛好家の場合は、やっぱり島外に宿泊してじっくりと観光兼撮影をしたいところですね。パリからここに来るには4〜5時間はフリーウェイを走り続ける必要があるため、朝7時発のバスでも、到着はお昼頃となります。そして2〜3時間のガイドと自由時間の後、また帰途についてパリの戻りが21時くらいでしょうか…。(晴れている場合)強い昼間の光の時間ですので外の風景撮影には向きません。


    モンサンミッシェルの正面近景さらに近づいていきます。堂々たるモンサンミッシェルの姿が青空をバックに映えますね。このお城のような修道院はかつてイングランドとの戦争(百年戦争)時には要塞としても使われた経緯があります。急峻でこの要塞が落ちる所なんて私には想像できません。
    さて、この私が立っている所ですが、実は満潮時には海の下に沈みます。モンサンミッシェルは海の上に浮かぶ孤島というよりも、海が押し寄せる場所なのです。干潮時には来客者用の駐車場として機能します。あなたが乗ってきたツアーバスもレンタカーもこの駐車場に止めることになります。


    モンサンミッシェルの入口内部島に入るとまずは町への入口があります。修道院の下部には宿泊施設やレストランが並びます。この入口の左手には旅人に役立つインフォメーションのお姉さんが受付で迎えてくれます(用がなければ素通りしても良いですよ)。町中には唯一(?)の公衆トイレもここにあります。40セントを払って利用しても良いですが、この後、カフェで朝食を取ったり、修道院に行くつもりでしたらここは素通りしても良い場所です。ユーロを得ることのできるキャッシングコーナーもありますよ。フランスへのご旅行時にはクレジットカードをお忘れなく。
    ところで右手には砲台とその弾が今も展示されています。百年戦争でイングランド軍が捨てていったもの。かつてフランスの領土の半分を占領していました。ここからフランスは再起していくことになりますが、その時の英雄の一人がジャンヌ・ダルクです。


    モンサンミッシェルの内部の街(町)早く来てここのカフェの一つに入り、ご飯を食べれば、朝の撮影もでき、駐車場代も浮いて大助かりです。日本語の看板も出ていますが日本語が話せるわけではありません(笑)。メインストリートとは思えない狭さです。ここを荷物搬出入のための車も通ります。おみやげはどこでも買えます。店毎にたいした違いもありませんのでどこで買っても同じです。上の修道院内にもお土産を買える場所が2カ所あり、人によってはそちらで買った方が良いものがあるかもしれません。ここで買うのは帰りで良いでしょう。


    モンサンミッシェルの下の町の教会下の町の部分にもこぢんまりとした教会があります。


    モンサンミッシェルの下の町の教会内部フランスではありふれた教会の一つですが、ステンドグラスの色合いがよく、また古い木製調度により温かみのある空気がただよっています。時間があれば覗いてみても良いでしょう。


    モンサンミッシェルの坂の上の十字架(墓地)さて町からは少し傾斜のある坂が数分続きます。その途中にキリスト像が屋外に設置されたスペースもあります。坂の上からですので海が見渡せる位置です。海の上に浮かぶ孤島であることを実感できるようになる場所ですね。


    モンサンミッシェルの修道院内の上の方/尖塔失敗。入口を写してくるのを忘れました。:-p
    入場はだいたい9:30に開始です。個人と団体は並ぶ所が違いますので間違わないように。まぁ簡単な英語で書いてありますので大丈夫です。ですが…さすがフランス。受付が平然と遅れます。私の時は始まるまで15分ぐらい待たされました。
    そして入ってから入場チケットを買います。一人8.5ユーロだったように記憶しています。追加料金をいくらか払うと、日本語も可能なメディアガイドを貸してくれます。個人で来る場合には借りてみても良いでしょう。


    モンサンミッシェルの尖塔そして本当の意味で入場すると、まずは修道院の外部の階段を使って一番上のこの辺まであがってきます。下から見上げた尖塔がほぼ真横(多少上ではありますが)に見ることができます。拡大してみるとあの尖塔の上は尖っていませんよね?実はミカエル像(たぶん)になっているのです。トイレがこの辺にあります。下でカフェに入らなかった場合には利用したいところ。これから2時間くらいかかります。じゃ、私、ここで少し待っていますね。:-p


    モンサンミッシェルの屋上テラスからの眺めまず、広々と開けた屋上テラスに出ます。ここからは地平線や水平線を眺めることができます。運が良ければ干満の様子を上から見ることもできるでしょう。早く来て車はちゃんと土手の上に止めてきましたよね?


    モンサンミッシェルの空中庭園屋内だけでは息がつまってしまいますから、そう考えてこんな空中庭園を造ったのかもしれませんね。


    モンサンミッシェルの教会聖堂内部いよいよ聖堂の内部です。最初からいきなりクライマックスです。広々とした聖堂にはずらっと椅子が並びます。窓から差す光が冷たく辺りを照らし、厳かな空気が漂います。もちろん座ることもできますので、ここに腰掛けて、しばし千年の歴史の重みを感じたいものです。


    モンサンミッシェルの聖母子像(マリアとキリスト)この聖堂は、レリーフとか彫刻とか、とにかくシンボルとなるものが多いように感じました。この像は赤ん坊を抱えておりおそらくキリストを抱く聖母マリア像なのではないかと推測されます。こういう時ガイドを借りていると確実なことが言えるのですが…。けちって失敗したかしら?:-o


    モンサンミッシェルの聖堂起源のレリーフ、ミカエル 大天使ミカエル(MICHEL)が司教オベールに手を当てているレリーフです。この図はこの修道院の起源を示しています。言い伝えによれば、大天使ミカエルがアヴランシュ司教オベールの夢に出て「この岩山に聖堂を建てよ」とお告げしたとあります。ところがオベールはこの夢を信じずなかなか建てなかったため、最後にはオベールの頭に穴を開けてしまい、起きてから気づいたオベール(笑/おいおい)がついにこのモンサンミッシェルを建てたということです。起源708年のことです。1300年も経っているんですね。


    モンサンミッシェルの聖堂起源のレリーフ見学18歳未満は無料のようで、フランスではどこの歴史的建造物や美術館でも小学校や中学校の授業に利用されることが多かったです。


    モンサンミッシェルの小さなお祈り部屋こういうお祈りスペースが大きな部屋の各所にいくつも配されています。修道院は本当にお祈りする所なんだなと誰でも理解できるほどです。


    モンサンミッシェルの小さなお祈り部屋2そういう部屋の一つを外から見てみた所。場所によって緑だったり黄色だったり、色彩効果にも配慮しているのかもしれません。色彩が精神に与える影響を既に理解していた可能性がありますね。こういう所をたくさん巡っていきます。


    モンサンミッシェルの荷物運搬手段、滑車そうこうしていると、謎の車が。大きさと構造からして人間が中に入って回したように見えます。外が見える窓を見ると、ロープが巻き付いていました。どうやら外から食料や水等を運ぶために使われたもののように見えます。


    モンサンミッシェルの塔内の階段こういう石でできた螺旋階段を通ると、いかにも中世風で私などは少し萌えますが、車椅子の方には難しい見学場所ですね。


    モンサンミッシェルのお祈り部屋「霊信」神秘的な雰囲気をたたえた不思議スペースが続きます。過去の修道士達のお祈りが聞こえてくるようです。


    モンサンミッシェルのミカエル石像さて、ここが修道院施設の出口なのですが、ここに起源となった大きなミカエル像があります。お土産屋さんがこの手前にあり、そこで、この像のミニチュアやポスター、絵はがき、ビデオ等を買うことができます。このミカエルの剣(大/小アリ)も売っています。


    モンサンミッシェルの修道院出口こんな所に出てきます。入口とは違う所。裏手に当たるのですが、間近で見上げる修道院は険しい印象です。ここから庭園が続きます。


    モンサンミッシェルの城壁の植生城壁の内部、つまり庭園の中を歩いて下に下っていきますが、花も咲いています。岩の上に咲く花は野性味がありますね。


    モンサンミッシェルの城壁の植生2どこかの森かと勘違いしそうになりますが、ここもまだ城壁の中。ここに来て、ラピュタに似ていると思ったのは私だけではないはず。モデルなのかと思い調べてみましたが、どうやらそうでもないようです。


    モンサンミッシェルの側面から見上げた外観もうすぐ終わりという所で振り返ってみました。側面に当たる方向です。要塞っぽい高くて垂直な壁ですね。この後、ちょっとした広場があります。近くのクレープ屋さんや下のカフェでサンドイッチを買ってこの辺の広場で食べても良いでしょう。旅の記念になります。

    ここまで入口から出口までゆっくりと写真を撮ったり感傷にふけったりしながら回って3時間程度。早い人は1時間でも回れます。ということは時間はまだまだあります。旅行はこれからです。では再び外に出てみましょう。


    モンサンミッシェルの天候「雨後」天候がころころと変わるのがこの土地の特徴。朝あれだけ晴れていても昼には曇り雨が降ります。ですがそれさえも長続きしません。夜には止みます。そういう自然現象の変化の激しい所こそが風景写真を写すのに向く場所だと私は思います。例えばこの風景は、こういう状況の先を読んで待機しているからこそ見ることができるのです。


    モンサンミッシェルの周囲の道路「大陸の時間」レンタカーで来た方は、ぜひ周りの道路をカーナビを頼りに回ってみてください。海、草原、畑、林、と印象の異なる風景があなたを待っています。牛さんがのどかに草をはんでいたりアヒルが飼われていたり、フランスの田舎町のスローな時間を肌で感じ、またその時間を写真に残したいですね。


    モンサンミッシェルの岬から見た夜景夜にはこんなライトアップも行われます。ここはモンサンミッシェルの東の対岸の岬から見た風景。車で30〜40分くらいだったでしょうか。風が強くて私はあまり良い写真が撮れませんでしたが、あなたの時には風がやんでいると良いですね。


    モンサンミッシェルの夜景「天の言葉」もしレンタカーででかけた場合には、東にある岬にも行きたい所。西向きに見れば、沈む太陽の残照が空に残すわずかな色の変化を観察することもできるかもしれません。

    実はこの写真を撮って帰る途中。左ハンドルの幅に慣れていないためと暗くて狭い道路のため、右のタイヤを少し背の高い縁石に乗り上げてしまい、パンクさせてしまいました。私、免許を取ったのは写真を撮るためですので、まだ3年経っていません。レンタカーですから日常的に乗っているわけでもなく、パンクに遭遇したのは初めてで焦りました。ホテルまで乗って帰り、翌日に宿の主人がいる時にスペアタイヤへの交換の仕方を教わりました。こういうこともあるということです。保険は全部(Full Protection)で入っていたので修理の手配も別料金もかからなかったのが不幸中の幸いでした。


    …というわけで、モンサンミッシェル・ツアーはお楽しみいただけたでしょうか?次はあなたが実際に訪れて記事を書く日を楽しみにしております。歴史の空気は実物に立ち会うことでしか得られないものですから…。:-)

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