三脚と雲台の大事さを痛感 | 風景写真家 落合勝博 ゆるブログ
<< #1 主役と主題の違いを知る〜教科書の次に読むノート | main | #2 私に何かを見せてくれ!〜教科書の次に読むノート >>
三脚と雲台の大事さを痛感
category: 写真のツール
0
    「その時ドースル? 風編」へのコメントで、私が望遠レンズ使用時の謎の振動に悩まされているという件に関してご意見をいただいていました。結局、お寄せいただいた内容では私の問題は解決しませんでしたが、良い機会と思い三脚と雲台を新調することも含め、分かりそうな人に相談しにいきました。

    ヨドバシカメラ新宿店の三脚コーナーには世界一との噂もある「三脚の先生」がいらっしゃるとの話を聞き、さっそくお伺いしたものの残念ながら不在でした。ですが日頃先生から薫陶を受けている店員と話し合った結果、今の問題に対する原因が見えてきました。その時の対話によって見えてきたことが、これから三脚や雲台を選ぶ人、同じ問題を抱える人にもお役に立つだろうと思いますので、ここに公開しておきます。

    私の抱える問題の整理

    私の使っている装備はかつて「風景写真の必要装備」でも書きましたがあらためて。三脚は、ベルボンのEl Calmagne(エル・カルマーニュ) 740GE(全高エレベータ無で1690mm。質量2750g。最大積載7kg)。雲台はクイックシュータイプの3D雲台であるベルボンのPHD-61Q(質量820g。最大積載5kg)を使用しています。
    撮影時には、もちろんレリーズを使い、ライブビュー状態(つまりミラーアップしている状態)からレリーズでシャッターを切っています。当然、水準器を見て揺れがないことを確認しています。三脚にはエレベーターが付属していますが使っていません。
    この状態でEOS-1D markIIIとEF70-200mm F2.8L IS USMを使用すると、風がないのに写っている像が若干ブレていて解像感がないのです。レンズについている三脚座をクイックシューに固定しています。その時の典型的なシャッター速度は1/20s〜1/10s程度というスローシャッター状態でした。もっと速いシャッター速度、例えば1/400s程度ではこの問題は起きないのです。どうやらシャッターが閉じる時の機械的な振動を三脚が吸収できていないのだな、と思い始めていました。

    ★剛性

    店員が言うには、私の抱える振動の問題は三脚と雲台の剛性(=つまり固さ)が足りないのではないか、ということでした。
    三脚の剛性とは素材であるカーボンかアルミかということではなく、脚の太さにあるそうです。私の三脚は一般的な三脚としては十分な太さがあったのですが、どうやらLレンズの望遠には無理があったようです。一応スペック上は耐荷重としては必要以上の重量を支えられることになっていたのですが…。

    また雲台の剛性とは、かっちりと締めて固定できることが重要であり、また素材の違うものが階層状になるのがマズイということでした。私の雲台はクイックシューであり、この点が一番まずかったようです。

    ★振動の吸収性

    三脚の素材のことですが、カーボンかアルミかという選択肢が我々には用意されています。知り合いによれば、よく撮影現場で古参の人が初心者に「カーボンなんてダメだ。何でアルミを使わないんだ。」というお説教をされるそうです。幸い私は持っているカメラに気圧されてか、近づくなオーラを発しているからか、そういうお説教をされたことはありません。そういうわけで、その店員が私にカーボン製の方を勧めてきたのに少なからず驚いて「え?カーボンで大丈夫なんですか?」と聞きました。そのお店には同じジッツォで同じ太さ・長さのアルミ三脚もあったからです。さらに話を聞くと、どうやら一方的にどちらかが良いということはなく、使うシーンによるそうです。カーボンの良さはこと振動に関しては、一度起きた振動が収まるまでの時間が極めて短いという点にあるそうで、実際に私も店頭で両方を揺らしてみて確認しました。平常時に利用することを考えるとこちらの方が振動吸収性がよく、したがって性能が良いということになるのだそうです。そしてアルミの良さはその重さにあり、風がとても強いとか水流の中に脚を入れるとかの平常時以外の利用で性能が良いということです。私は、なるほどなぁ、とヨドバシカメラの店員の商品知識の豊富さにひたすら感心しましたよ。

    今回のお買い物

    そういうわけで店員にお勧めされたのは下記の構成。これを言われるがまま買ってきました。
    ・三脚…ジッツォ GT5560SGT ※カーボン、全長2.6mの6段。店頭には同じ太さの背の低いタイプもありました。
    ・雲台…ハスキー 1540 ※3Dヘッド・タイプ

    さて実験結果は…

    極めて良好、これに尽きます。私の直近最大の問題は今や解決しました。しかし三脚と雲台を同時に新調したために、実際にどちらの問題であったのかの検証ができていないことに気づきました。そこで以下の組み合わせで試してみました。

    1. 三脚…ベルボンのEl Calmagne 740GE、雲台…ベルボンのPHD-61Q
    2. 三脚…ベルボンのEl Calmagne 740GE、雲台…ハスキーの1540
    3. 三脚…ジッツォのGT5560SGT、雲台…ハスキーの1540

    三脚と雲台の差違比較 ベルボンEl Calmagne 740GE(エル・カルマーニュ)、ベルボンPHD-61Q、ジッツォ(GITZO)GT5560SGT、ハスキー1540
    比較画像(クリックすると原寸表示-圧縮しましたが、それでもまだでかいので注意)


    撮影はEOS-1D markIII+EF70-200mm F2.8L IS USM。ピントはライブビューで、上の青い信号に合わせています。F11。シャッター速度はおおよそ1/6sです(1のみ1/8s)。焦点距離200mm(35mm換算で260mm相当)。現像はDPPでシャープネスは5です。
    ORIGINAL画像を見て頂くと分かるかと思いますが、やはり1はその他に比べるとかなりブレていますね。被写界深度から多少外れていますが画面右下の電柱の文字を見るとその違いがはっきりします。
    3では当然カッチリしています。
    では2はというとその中間ぐらいです。1に比べるとブレはごくわずかであり、レンズ性能が悪いとレンズのせいにされる可能性さえある程度ですね。
    上記のことから、雲台、三脚のそれぞれに問題があったようですが、私の場合には元からワリとしっかりした三脚を使っていたこともあり、雲台の影響の方がより大きかったようです。

    立派な望遠レンズを使う人は、それに見合う三脚と雲台が必要ということが今回の教訓でした。もっと早くこの問題について取り組めば良かったですね〜。カメラ本体の解像度も上がってきて以前よりもブレに厳しくなってきていますから、皆さんもお気をつけください。
    とは言え、三脚と雲台だけで4.6kg程度になるため、筋トレで少し鍛えないと今までのように自由に持ち歩けないのがタマにキズ。徒歩移動の時は2の組み合わせもアリかなぁと少しヒヨっています。:-p

    ---- 2012/3/26 追記 ----
    現在では、GT5560SGTは後継のGT5561SGTに切り替わっています。
    ベルボンのEl Calmagne 740GEもGeo Carmagne N740GEに切り替えたようです。




    ハスキーの雲台はなぜかamazonで扱っていないようなので、ヨドバシカメラなどで探してください(販売終了に伴うリンク切れはご容赦…こんなにいいものがなくなるとは思えないけれど)。
    comments(0), trackbacks(0), - -
    人気ブログランキング 風景・自然写真へ

    にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
    にほんブログ村

    Comment.
    Add a comment.
    name:

    email:

    url:



    Trackback.
    url:
    New Entry.
    Category.
    Archives.
    Comment.

    pho10.comトップページに戻る
    ブログ内を検索
    プロフィール
    落合勝博(おちあいかつひろ)
     ー 横浜市在住のアマチュア風景写真家
    カレンダー
    SMTWTFS
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930    
    << April 2019 >>

    最新のブログに移動
    新着写真(壁紙)
    (解説付き)これだけあれば何でも写せる!
    お約束 (^_^;) amazonからの関連CM
    このブログの過去記事
    その他
    無料ブログ作成サービス JUGEM