ハワイ#3 空撮による島の様子 | 風景写真家 落合勝博 ゆるブログ
<< ハワイ#2 雪積もる山 | main | 私のPhotoshop現像手順 >>
ハワイ#3 空撮による島の様子
category: 旅行ガイド
0
    さて、長野の山中よりもさらにクリアなマウナケアの星空に興奮した私ですが、実は今回初めて空撮にも挑戦していました。空撮と言いましてもセスナではなくてヘリコプター。それも6人一組のツアーですけどね。「カメラ、カメラ。マドギワ、マドギワ。」と予約の時にダダをコネてみたら、マドギワ、それも前の視界が大きく開けた前列の席をゲットできました。撮影すると告げたのが大きかったようです。予約を取ってくれたお姉さん、ありがとうございました。気になるお値段ですがBlue Hawaiian Helicoptersという会社のヘリで$495かかりました。コースは2時間で島内1週です。もっと安いヘリ会社もありました。この会社を選んだのは急いでいたためすぐに連絡を取れるところを優先していたので偶然だったのですが、後でマウナケアに行った時のガイドに聞いた話では「落ちないヘリはここともう一社だけ。後は機材が古いから腕とは関係なく落ちる可能性がある」とのこと。実際、この間も落ちたばかりだと言っておりました。結構危険なんですね。これを読まれている皆様、ヘリご搭乗のおりは少々のお代をケチってはいけません!最新のヘリに搭乗しましょう。

    ハワイ島空撮、ヘリコプターツアー島の西部にあるワイコロアのヘリポートからBlue Hawaiian Helicoptersは飛び立ちます。ワイコロア・ビーチからわずか2kmぐらいの所に会社保有のヘリポートがあるんです。そしていきなり上空を飛びます(笑)。日本語の説明書もおいてあり、英語がダメな人も大丈夫なようです。袋や鞄は機内に持ち込めないので、カメラだけ残してあとは全部預けることになります。ちなみに私は標準と望遠の2台のカメラを持ち込みました。しかし両方カバーしているレンズの方が良かったかもしれませんね。28-300mmとかの超ズームレンズを持っていたら良かったんですけどね。カメラの切り替えにタイムラグがあってシャッターチャンスを逃します。ところでヘリでの飛行はジェットコースターにびびる私も安心の安定感でした。爆音はパイロットからの通信用の密閉式ヘッドホンをさせられて分からなくなります。


    ハワイ島空撮、西部は溶岩が露出したままワイコロアに限らず、西部一帯は溶岩が露出したまま放置されています。東部は比較的降水量があり緑が豊かなのですが、 #1、#2でご紹介した島中央部にあるマウナケア山によって雲が遮られ、そこで乾燥した空気が西部に流れてくるため、植物の自生が極めて少なくて異様な光景が広がります。そんな溶岩の真ん中をつっきるようにハイウェイが整備されています。


    ハワイ島空撮、うすく堆積した草の層島の中央部に向かっていくと徐々にですが、草の層に覆われた土地が現れ始めます。かつて流れた溶岩を長い時間をかけて元の姿に戻そうとしているようです。植物の復元の力には驚かされます。


    ハワイ島空撮、東部に近づくと緑が豊かに東部に近づくに連れて下界の様子は一変します。雨が降る東部は緑が濃いです。ですが高い木は少なく、溶岩による土地の起伏以外にはこれといった特徴がない地面が続きます。


    ハワイ島空撮、今も火山は噴火している、キラウェア火山島の南東部にあるキラウェア火山は今も活動中です。火口からは噴煙があがり、曇りがちなこの島の上空でその雲と混じり合います。火口は一つだけではなく、大小あちこちに穴を開けています。噴火がやむと客足は遠のくそうで、ヘリ会社にとってはキラウェアの噴火は経営を左右する死活問題です。逆に私が訪れた時は活発に活動していたので大入り満員。すぐに予約が埋まって行き、当日になってから搭乗しようとした同行の方は断られました。


    ハワイ島空撮、キラウェア火山、火口
    かつての火口跡


    ハレマウマウ火口です。カルデラになっていて、深さ400m、直径900m。クレーターのようにえぐれた地面の中心にはかつての噴火口が見えます。地面に描かれた模様が面白いのですが、逆に生々しいということでもあります。ここにはトレイルも整備されていますので、地上からでも訪れることが可能です。ただし帰国後の2008/03/19にこの火口で小規模ながらガスによる爆発が起きました。溶岩の流出はなかったそうですが、付近への立ち入り禁止措置がとられた模様です。そういう場所ですのでくれぐれもご注意を。

    ハワイ島空撮、キラウェア火山、溶岩流これはそのキラウェア火山の溶岩流。粘性が高く非常にゆっくりと周囲を焼きながら流れて行きます。ところで、この辺りを望遠で撮影していて気がつきました。被写体(溶岩)に近づいたためなのですが、空撮では、「カメラブレ」「被写体ブレ」が起こりやすいんです。「カメラブレ」はヘリのエンジンによる揺れで起こります。「被写体ブレ」はヘリが動いていて被写体との距離や配置が変わるために相対的に被写体が流れたようになり起こります。 ISO400、F5.6近辺で撮影していましたが、なんとこの溶岩流の撮影ではシャッター速度が足りずにブレています。とても原寸ではお見せできるようなものではありません。アンシャープマスクを強めにかけてごまかしておりますが…隠しきれるものではありませんね。空撮では画質よりも確実に写っていることを優先しISO640〜800を標準とした方が良かったかな、と反省しています。


    ハワイ島空撮、雲と一緒になって空中を漂うヘリは機動力が高く、ある時溶岩に近寄ったかと思えば、次の瞬間には上空2000mぐらいまで上昇します。雲の中を通過したり、雲の上を泳ぐように飛びます。この感覚は面白いものです。ですが太陽が当たる部分、陰る部分と、撮影するには目まぐるしく変わる目前の状況に極めて俊敏に対応してフレーミングや露出を変えていく必要があり、撮影自体はとても忙しいものです。これが冒頭のレンズ2台ではなくて1台にすべきだったかも、という理由です。


    ハワイ島空撮、太陽と雨に恵まれた農地が広がる東海岸の都市「ヒロ」に近づくと、太陽と雨に恵まれた東部では農業が盛んであることが上空からも見てとれます。雲が切れれば、青い空、青い海、緑の大地とコントラストが美しい場所です。


    ハワイ島空撮、ヒロの美しい入り江見えるのはヒロの入り江。いよいよヒロが近づいてきました。この島の中では緑が多い都市です。次に行く時にはヒロにも立ち寄ってみたいです。


    ハワイ島空撮、ヘリは1時間で給油のため着陸2時間のコースでは、ヘリは一旦給油のためにヒロの空港に着陸します。その間10分ほど地上施設で休憩ができます。トイレもありますので、トイレが近い人も安心です。


    ハワイ島空撮、上空から見た集落、街、村、民家

    雲の様子でコロコロと変わる光の加減により、時にはこんな光景に出会うことも。ですが露出補正を素早く行う必要があるので、こういう条件の撮影はなかなかに大変です。

    ハワイ島空撮、ワイピオ渓谷にいたる北部の海岸線

    空撮の良い所は、通常よりも俯瞰位置が高いところからの撮影となるので、地上からでは分からない特徴のある地形を写せるところにあると思います。この作品では日本のような複雑な海岸線を捉えてみました。東部から海岸沿いにワイピオ渓谷に接近した時に撮影したものです。右奥に見えるV字の地形はワイピオ渓谷の入り口です。

    ハワイ島空撮、恐竜、上空からしか分からないこともあるこれは、トリミングしておふざけの作品に仕上げてありますが(笑)、地上からでは絶対に分からない地形です。ほぼ真上から見下ろして、陸上から海へと消えていく岩場で海の中に沈んでいる部分を切り取ったものです。上下で50mほどはある上に水中ですから地上からでは気づきようがありません。そういえば、ナスカの地上絵も飛行機によって発見されたものでしたね。


    ハワイ島空撮、ワイピオ渓谷、楽園の扉ワイピオ渓谷は、豊かな水と自然に恵まれ、300mの断崖に守られた場所です。かつてハワイの王達も休暇を楽しんだということです。ヘリの窓は大きく湾曲していて光の反射があちこちから起こります。おかげで装着していたPLフィルターは、そちらの映り込みを除去するために使わざるをえなくなりました。その結果…写真によってはコントラストの足りない写りになっています。この写真のRAW画像をソフトで開くと極めて極端なヒストグラムが現れます。他の部分には色情報が全くなく、現像でなんとか回復させました。空撮って色々考えなければいけないことがあって大変です。セスナだともう少し安定するので窓を開けられるのでしょうが、その代わり対流が凄そうです。空撮は思っていたより楽なものではありませんでした。


    ハワイ島空撮、ワイピオ渓谷、突き当たりの断崖これが人を簡単には近づけさせない急峻な崖。ここに陸路で降りてくるのは容易ではないですね。オプショナル・ツアーもありますが、整備された道はないため、4WDの車でかなりのスリルを味わうことになるようです。


    ハワイ島空撮、ワイピオ渓谷、ヒイラヴェ滝その最奥部にあるのがヒイラヴェ滝。落差は390mにも及びます。高さの割に横幅がないので撮影的には迫力にかけますけどね。


    ハワイ島空撮、ワイピオ渓谷、最奥部から海岸の切り込み方向を俯瞰

    渓谷の最奥部から海岸の方向を俯瞰してみました。川が流れています。滝から続くものと思われます。この日2時間に渡って空中から島内を見ていたわけですが、川を見たのはここだけです。ただ東海岸には幾筋か滝を見ましたので、実際には他にも川が流れていたのかもしれませんけれど。この川のおかげか、この渓谷ではタロ芋やフルーツがたわたに実り、他所よりも肥えた野生のブタもいるそうです。今回は地上に降りてみなかったので、実際どうなのかは私は自分の目で見ていません。次回行く機会があれば、行ってみたい場所の一つです。

    …さて、空撮のために要した料金の割には作品としてはあまり完成度の高いものが少なかったとも思いますが、島の様子は手に取るように分かるツアーでした。また乗ることができるのでしたら、ぜひまた次も乗って今度はもっと良い作品を残したいと思った初空撮でした。
    comments(2), trackbacks(0), - -
    人気ブログランキング 風景・自然写真へ

    にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
    にほんブログ村

    Comment.
    おはようございます。

    一眼レフを買って、約半年。人を感動させるには、まず、自分からと、夜明けと夕方を撮影時間にしています。ただ、時間や費用の制約から、近所周辺での撮影が多く、見慣れた光景にいかに感動するかが、現在の課題です。…ああ、そうか。アングルとトリミングで目先を変えるという手法もあるか。初心者の呟きでした。
    2013/03/10 7:39 AM, from 長田哲朗
    アングルとタイミング(気象条件を含む)は重要な要素ですね。それに前景と視線誘導、背景。これらを組み合わせて使うだけでも、結構イケます。

    人を感動させる、とおおげさに考えると「撮れなくなる」ので、自分が本当はいったい何に感動してシャッターを押そうと思ったのか、それをどう撮れば人に伝わるのか、そこを中心に考えています。
    2013/03/11 6:35 AM, from 落合勝博
    Add a comment.
    name:

    email:

    url:



    Trackback.
    url:
    New Entry.
    Category.
    Archives.
    Comment.

    pho10.comトップページに戻る
    ブログ内を検索
    プロフィール
    落合勝博(おちあいかつひろ)
     ー 横浜市在住のアマチュア風景写真家
    カレンダー
    SMTWTFS
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << March 2018 >>

    最新のブログに移動
    新着写真(壁紙)
    (解説付き)これだけあれば何でも写せる!
    お約束 (^_^;) amazonからの関連CM
    このブログの過去記事
    その他
    無料ブログ作成サービス JUGEM