- 対馬観光日記:日本の歴史を追体験する旅・3日目
- 2015.05.03 Sunday
- category: 撮影手記
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前回「2日目」はこちらからどうぞ。
さて、対馬旅行3日目です。
今日も朝早〜〜くから撮影です。
小姓島の朝景
※この画像はクリックすると拡大できます。
この日の最初は小姓島から始まります。もちろん!朝景狙いです。私は夜から朝に変わるこの時間が大好きです。まだ夜が明けないうちに現地に到着。なんとなくこの辺なら絵になるかなと思って、あらかじめ地図上にチェックしてありました。宿のある厳原から行ける現実的な距離でもありますしね(汗)。
ここで撮影していると、干満の差で打ち上げられるエモノ狙いのお爺さんに声をかけられました。何でも、昨日、ここで2ハイのイカを「拾った」とか。この話を聞いて急激にイカを食べたくなってしまいました。ちなみにこの願いは次の日に叶います。この日の夜はイカを刺身にして売っているスーパーを見つけられなかったのですが、翌日に見つけました。いやー、うまかった。対馬ではイカをクルクル回る干し機で干しているご家庭が多いのですが、対馬はイカの名産地なんですよ。ちなみに、この小姓島には弥生時代の遺跡があります。見学はできませんが。
ロシア将兵上陸地
トイレも兼ねて、茂木海水浴場に立ち寄りました。キレイなビーチですね。
この茂木海水浴場には、その穏やかな風景にはとても似つかわしくないものが野ざらしで飾ってあります。大砲です。この大砲は、日露戦争(1904〜1905年)の日本海海戦で撃沈されたロシアのバルチック艦隊・巡洋艦ナヒモフ号のものです。日露戦争において撃沈されたナヒモフ号の将兵はこの茂木浜に上陸し、対馬の人に手厚く看護されたそうです。ちなみに、この対馬は日本海を往来する船を狙うのにとても良い所だったためか、いたる所に砲台が、それも大昔からあちこちに設置されてきた地でもあります。現在も国境の島として自衛隊の基地がありますしね。
五根緒の石塔
※この画像はクリックすると拡大できます。
対馬には所々に、このような石積みが海に面した地に残されています。もちろん台風などで崩壊する度に積み直されているはずなので、石自体は基本的に新しいモノではないかとも思われますが、、、。対馬には朝鮮から移ってきた大陸由来の人がいたため、この人達が祖国を思って積んだものとも、対馬独特の天道信仰者が積んだものとも言われています。ここは天道信仰の聖地が近いため、多分、天道信仰者が積んだものとも思われますが、果たして?どちらにしても歴史のあるものには違いありません。なお、ここは駐車場がなく、二台くらいしか停められるスペースがないので、先客がいたら駐車する場所には気をつけてください。
鳴滝
次の目的地へと向かう林道を走っていると「滝」の看板が目に止まったため、水モノ好きな私はやり過ごしそうになった車をすこしバックで戻って空き地に停車。増水期には滝の音が響き渡るほどであることからこの名が付いたそうですが、さすがに冬の渇水期に訪れると寂しいですね(汗)
ロシア兵上陸地
これもロシア兵上陸地の一つ。こちらは、崖の上に看板が立っていて、その下にある砂浜に藪をかき分けて下りて行くようになっています。ひっそりとした海岸ですが、韓国製のゴミがあまりにも散乱しているので、ちょっと撮影に工夫が、、、。このような韓国ゴミは各地の港に袋詰めされていて、至る所にあります。最初は何なのか分かりませんでしたが自分で海岸をウロウロしているとだんだん正体が分かってきました。なぜ韓国と特定できるか?それはハングルで書かれている上に、北朝鮮には経済的に存在しなさそうなものばかりが打ち寄せられているからです。台風のせいとか思いたいところですが、冬に台風はないし、たまたまと言い捨てるには各港にあるそのでっかい袋の量がすさまじすぎて(涙)。対馬の韓国占拠節が一部メディアによりかなり誇張されていたことはもうこの日までに既に分かっていましたが、違う意味で複雑な心境になりました。orz
こちらはその日本海海戦記念碑です。駐車場とトイレがあります。そして、前出のロシア兵上陸地の浜へは、ここから歩いて行くことになります。
豊砲台
世界軍縮会議で廃艦となった軍艦・赤城(長門もしくは土佐という説もあり)の主砲をこの砲台に据えたもので当時は世界最大の巨砲だったそうです。第二次世界大戦に使われたものですが、実際に砲火を交えることはなく終戦を迎えたそうですよ。ちょうど、この対馬旅行の直前にテレビでやっていたのを見ていて、行ってみようと思いました。現在、砲台そのものはありませんが、第二次世界大戦でも対馬は前線だったことを思いながら、この島の過酷な歴史に思いを馳せてしまいました。この対馬は常に日本の戦争の最前線にあった島なんですよ。本当に大変なことです。
対馬野生生物保護センター
※この画像はクリックすると拡大できます。
まだ夜景までには時間があるので、ツシマヤマネコを見に、対馬野生生物保護センターに行きました。無料なのですが、入館すると係の方が親切にもどのくらい時間があるかを尋ねてくださりました。心苦しいながらあまり時間がないと返答すると嫌な顔もせずに、少しだけツシマヤマネコ観察の注意をして、そのゲージに案内してくださりました。私が訪れた時は、福馬(ふくま)君が公開展示されていました。フラッシュや大きな音は禁止ですので、皆様、どうかお静かにご観察ください。このセンターにはツシマヤマネコの生態が詳しく分かる様々な展示がされています。ツシマヤマネコは、対馬に現在100匹前後しか棲息していないいわゆる絶滅危惧種の中の絶滅危惧種です。自動車による交通事故が毎年あるそうなので、レンタカーで回る皆さん、どうか、スピードを出さず、特に猫科の動物が活発化する夜間には道路脇の光るもの(野生動物の目)には気をつけて運転してください。。。対馬の道路はあまりにも狭くて、スピードを出してもあまり良いことは起こりませんから。
韓国展望所
昼間の韓国展望所に一度来てみました。いわゆるロケハンですね。ここは天候の条件さえ良ければ、遠く韓国の釜山を肉眼でも見ることができます。まぁ、豆粒みたいなものなので、カメラか望遠鏡で見ないとよくは見えませんけれどね。この施設は駐車場も完備され、対馬には珍しく、次々と韓国人観光客を乗せた観光バスが訪れていました。一説では、対馬を訪れる観光客のほとんどの目的は、出国の際に自国で買う免税品が目的との情報もありますので、そういう方にとっては、港からもほど近いここが、ほとんど唯一の観光地なのでしょう。皆様、たいした執着もなく、次々に訪れては、次々に去っていきました。
※この画像はクリックすると拡大できます。
幸いにして、韓国人観光客はそんな感じでしたし、ましてや日本人観光客などこの対馬ではほとんど見かけませんので、夜に再訪した時には誰もおらず、夜景を独占しましたとさ。ただ、ここは風が強いので超寒かったですよ。脚が丈夫な三脚じゃないとつらい場所です。冬は北風がふきすさびますからね。おかげで空は透き通っていて夜景撮影には最適でしたが、望遠だと三脚が風の振動を拾ってしまってブレを抑えるのに風止み待ちをしていました。手前に見えるのは自衛隊の基地です。
。。。まだまだ終わりじゃありません。4日目に続きます。
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