- 今年の年賀ハガキは和紙プリントにしてみた
- 2016.01.03 Sunday
- category: 写真のツール
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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年は、仕事も忙しくなりこまめな撮影にはほとんど行けなかったのですが、長い休みにはちゃんと旅をしてきました。とはいえ、書きかけのブログシリーズもあったりして、楽しみにしていた読者の方には申し訳ないことをしました。もう少し時間ができたら完結させて、長崎の世界遺産候補を巡る旅について書きたいと思います。遅くとも候補が確定に変わる6月頃までには、、、なんとか(汗)
さて、この年末は早めに冬休みに入ったもので、かなり早くに年賀状を用意しました。
その年賀状ですが、毎年、その年の最もお気に入りの一枚を自宅プリントで作っています。
今年は、10月末に宮城の鳴子峡に行った途中で立ち寄った蔵王の三階滝を選びました(↓)。
この撮影は霧が晴れかかった時に写したので全体に低コントラストな光景でした。
その美しさを表現するのに、いつもの絹目用紙では鮮やかすぎると考えて、いくつかハガキサイズの和紙を買ってみました。
最終的に使ったのは「伊勢和紙Photo」の「雪色」の滑面です(↓)。
(以下の写真は全て実際の印刷をスキャンしたものです。スキャンでは実際の質感や色合いを十分表現できていないので、実物を見ながら書いているコメントとは若干印象が異なるかもしれません。あなたが和紙プリントに挑戦される場合には、コメントの方を参考にされる方が良いかもしれません。)
和紙は全体的に低コントラストに仕上がりますが、この雪色の滑面はなめらかな表面仕上げになっていて、ある程度の微細な表現も可能で、緻密な写真に向くように思いました。なお、伊勢和紙Photoは両面印刷が可能で、表面と裏面で異なる仕上がりになります。
参考までに他に試したいくつかの紙を紹介しましょう。
まずは、雪色の粗面です。コントラストは滑面とあまり変わりませんが、黒側がやや締まります。
次は、同じ「伊勢和紙Photo」の「優美」の滑面です。
「雪色」とそれほどの印象の差はないのですが、「ごくわずかに」光沢があります。
優美の粗面は、雪色の粗面よりも「わずかに」黒が締まります。ホントーにわずかな差で比較検討しなければ気付かない程度の差ですが。
さらに同じ「伊勢和紙Photo」の「芭蕉」の滑面です。
芭蕉はやや褐色が入っていて、色がやや濃くなり、さらに柔らかくなります。例によってわずかですが。そして優美よりもさらに光沢があります。
芭蕉の粗面は、優美の粗面よりもさらに黒が締まります。
同じ和紙でも今度は「プリンタ対応厚漉和紙 和み紙(白)」です。
和紙らしい(?)繊維の筋が特徴です。個人的には好みの表現だったのですが、ハガキに出すにはちょっと薄いのが難点でしょうか。。。
ついでに和紙以外とも比較してみましょう。
まずはマット紙です。マット紙は光沢紙や絹目用紙に比べるとコントラストが低下しますが、和紙よりはずっと微細な表現ができますね。でも、これだと、今回の意図に合わないので却下。
最後に絹目調です。マットに比べてもさらに黒が締まり、コントラストが上がっていることが分かるでしょう。
奥の深いプリントの世界ですが、作品世界をより意図に忠実に表現するためにはプリントにもこだわりたいところですね。
2016/1/2時点で、伊勢和紙のハガキサイズは(私が自由にリンクを貼れる)amazonでは取り扱いがないようなので、和み紙などへのリンクを貼っておきましょうか。。。
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